有田陶器市で出会えるおすすめ作家さん!有田焼の素敵な魅力ご紹介!

水谷和音 イベント

毎年ゴールデンウィークに開催される有田陶器市は、焼き物の里である佐賀県有田町で開催される、年に一度の一大イベントです。そんな有田陶器市で出会った有田町や九州地方で活躍する陶芸作家さんと、有田焼の魅力についてご紹介します。

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有田焼とは

有田焼とは

出典:http://r-tsushin.com/

有田焼は、佐賀県有田町周辺で製造される磁器のことをいいます。白く透き通る地肌に、赤、黄、藍色、金など、鮮やかな色で絵付けが施されているのが特徴です。硬くて耐久性に優れており、つるっとした滑らかな肌触りも魅力の1つ。日本国内はもちろん、世界中で人気の高い焼き物です。

有田焼の歴史

今からおよそ400年前の江戸時代初期、朝鮮陶工によって有田町で磁器の原料となる陶石が発見されました。その陶石を用いて、日本で最初の磁器である有田焼の生産が開始されました。

その後、1640年代に入ると初代酒井田柿右衛門によって、色絵(上絵付け)の技法が生み出されます。今までの単色の器が、色鮮やかで美しく進化したのです。だいたんに余白を取り、「余白の美」と称されたこれらの焼き物は、柿右衛門様式と呼ばれ流行しました。

柿右衛門様式の他にも有田焼には、鍋島藩の御用窯で作られた鍋島様式と、古伊万里様式と呼ばれる江戸時代に製造された古い伊万里焼があります。

17世紀後半に有田焼は、ヨーロッパなどの海外から、その美しさを評価されました。そして有田で作られた焼き物は、近隣の港である伊万里港からヨーロッパへ輸出されて行きました。その為、ヨーロッパで有田焼は「伊万里焼」と呼ばれて親しまれました。特に柿右衛門様式の器は、王侯貴族の間でコレクションされ、今も多くの物が保存されています。

そして今なお、有田焼は400年にも及ぶ伝統を活かしながらも進化を続けています。

有田焼の土

有田焼の土

有田焼の原料である陶石は、有田町の泉山磁石場で発見されてから約400年に渡って、そのほとんどが掘り尽くされてしまいました。その為、今では有田焼の多くは、熊本県の天草陶石が用いられて作られています。天草陶石は、泉山陶石より濁りがなく、白く美しく焼きあがるとされています。

有田陶器市とは

有田陶器市とは

有田陶器市は、毎年ゴールデンウィークに有田町の中心部で全長4キロに渡って500店以上ものお店が立ち並ぶ有田町最大のお祭りです。有田焼がお値打ち価格で購入できることもあり、全国各地から100万人を超える方が訪れています。

有田陶器市で出会った作家さんをご紹介

有田陶器市には、益子陶器市などに比べるとほんの少しですが、作家さんも参加しています。その多くが、有田町を始め九州各地で活躍中の作家さんです。そんな有田陶器市で出会った素敵な作家さんとその作品をご紹介します。一部作家さんの作品は、今後トリノワでの取り扱いも予定しております。商品が入荷次第、ご紹介させていただきます。

益子陶器市で出会ったおすすめ作家さん8名とステキな作品たち!
先日、秋の益子陶器市に行ってきました。益子の陶器市には幾つかのテント村があり、益子だけでなく全国で活躍中のたくさんの作家さんと直接出会うことができます。今回、直接お話しさせていただいた若手作家さん8名をご紹介したいと思います。

水谷和音

水谷和音

水谷和音さんは、熊本県八代市で活動をしている若手作家さんです。天草の磁器土を使って、灰釉と瑠璃釉の二種類の釉薬を使い器を製作しています。お花の形の器など、女性作家さんらしく可愛らしい作品が特徴的です。

吉田健宗

吉田健宗

吉田健宗さんは、有田町のお隣である佐見町で製作をしています。西洋アンティークを思わせる雰囲気の六角形や八角形の器が代表的な作品です。柳瀬俊一郎さんと岡健二さんの3人で出店をしていました。

照井壮

照井壮

照井壮さんは、有田町で製作活動をしている有田町出身の作家さんです。用いる原料も有田焼と同じ物を使用しています。代表作である細い青の線が入った青線刻シリーズは、シンプルながら存在感があります。色々な器、お料理との相性も良さそうです。

山崎瞳

山崎瞳

山崎瞳さんは、有田と同じ佐賀県内、唐津焼で有名な唐津出身の作家さんです。有田で磁器の製作を学び、現在は陶器の器を製作しています。佐藤もも子さん、川原佳子さん、二井内覚さんと共同で出店していました。

斉藤幸代

斉藤幸代

斉藤幸代さんは、有田で修業をされた後、現在は淡路島で器作りをしています。草花や自然、古典模様のモチーフが、型打ちと呼ばれる技法を用いて描かれています。可愛らしい器は、アクセサリー入れにもぴったり。カラフルな器は、幾つも集めたくなります。

中原真希

中原真希

中原真希さんは、佐賀県生まれの作家さんです。有田町にて陶磁器を学び、照井一玄氏の元で修業をし、その後独立をしました。現在は、長崎県大村市にて活動をしています。有田焼の原料となる天草陶石を用いた作品は、とてもフォルムが美しく透明感があります。

都築明(番外編)

都築明

有田町のすぐお隣、波佐見町でもゴールデンウィークには「波佐見陶器まつり」が開催されています。波佐見陶器祭りへの出店はほとんどが波佐見焼メーカーや窯元ですが、そんな中、出店していたのが都築明さんです。

都築明さんの作品は、黒土で作られています。釉薬のかかり具合によって様々な表情をします。土ものならではの温かさがある器は、様々なお料理と、とても良く合いそうです。

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最近、良く目にする波佐見焼。今、波佐見焼はおしゃれで使いやすい事から若者を中心にとても注目されています。今日は、そんな波佐見焼の人気ブランド7つをご紹介します。

有田陶器市で出会った人気作家さん(まとめ)

有田陶器市で出会った人気作家さん

トンバイ塀(登り窯に用いた耐火レンガの廃材を赤土で塗り固めた塀)のある有田町の裏通り

いかがだったでしょうか。有田陶器市に作家さんが出店しているのを知らない方もいらっしゃるんではないでしょうか。白磁の有田焼の器と比べると、とても個性のある作品が揃っています。是非、有田陶器市に行った際は、有田焼の器と合わせて作家さんの作品も探してみてください。素敵な発見があるかもしれません。

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